ファイナンス第2回!今日は、ファイナンスで重要な概念である「お金の時間的価値」と「割引率」についてまとめてみました・・・!
さて、ファイナンス第2回です。今回は、ファイナンスで基本的な概念であるお金の時間的価値と割引率についてまとめてみます。
お金の時間的価値とは?
「おカネの時間的価値」とは、未来に得ることができるキャッシュは、今得ることができるキャッシュに比べて、価値が低いととらえる考え方です。
例えば「今日1万円手に入ること」と、「1年後に1万円が手に入ること」を比べてみましょう。もらえるのは同じ1万円ですが、今1万円が手に入る方が価値が高いというのは、感覚的にもわかるように思います。
なぜこのようなことが言えるのでしょうか?これには、大きく分けて3つの理由が挙げられます。
第1にインフレの可能性があるからです。インフレーションにより、今日の現金と比べて将来の現金によって購入できる力が減少する可能性があります。
第2に、そもそも本当にもらえるのかわからないという、不確実性です。今貰ってしまえば確実にもらうことができますが、時間がたつと、何らかの出来事によって、もらえるはずの1万円がもらえなくなる可能性が出てきてしまうのです。
第3に、機会コストが生まれてしまうからです。もし、今1万円をもらって、その分のお金をすべて利子率5%の投資に使えば、1年後にはお金が500円分増えることになります。3年受け取りを待つということは、その間に増える可能性のお金に対するコストが生まれてしまうということが言えます。これが機会コストです。
そのため、お金には時間的な価値があるといえるのです。
「現在価値に割引く」とはどういうことか?
ファイナンスでは、将来のキャッシュフローを現在価値に割引いて考えます。現在価値に割引くとは、「お金の時間的な価値」を考慮して、将来のキャッシュを比較できる形に戻して考える行為です。
現在価値は下記のように求められます。
将来キャッシュフローの現在価値 = 将来キャッシュフロー/ (1+割引率)^n
現在価値を計算する際に使う利率のことを「割引率」といいます。
割引率とは、企業にとっての機会コストといえます。もし、将来得られるキャッシュフローを同等のリスクのある別の投資案件に投入していたら何%になって戻ってくるか?を表したものでもあります。
コメント